心訓の真実
実は、話し方教室の中級卒業者には、卒業証書とは別に「心訓(こころのおしえ)」というものがいただけます。
心訓 福澤諭吉
一.世の中で一番楽しく立派なことは
一生涯を貫く仕事をもつことです
一.世の中で一番みじめなことは
人間として教養のないことです
一.世の中で一番さびしいことは
する仕事のないことです
一.世の中で一番みにくいことは
他人の生活をうらやむことです
一.世の中で一番尊いことは
人のために奉仕し決して恩にきせないことです
一.世の中で一番美しいことは
すべてのものに愛情をもつことです
一.世の中で一番悲しいことは
嘘をつくことです
どの言葉も、心にチクリときます。心がけとして、これからもたまに、声に出して読んでみたい文章です。
今回、「心訓」をネタにしようと、Web検索をかけてみたところ、意外な事実がわかりました。上記「心訓」は、作者不明なのだそうです。
慶應・福澤先生関連FAQによりますと、「心訓」は福澤諭吉が書いたものではない、とされています。
福澤諭吉作でないという根拠は、文章が現代口語文であり、福澤諭吉が実際に書くであろう明治時代の口語文の原文が残っていないから、という説が有力のようです。
ちなみに、上に書いた「心訓」は、話し方センターの故・江川先生が自ら筆を取ったものを原版とした印刷物から、わざわざ一字一句、改めて入力したものです。そのため、他のWebページでは「事です」となってる部分が、漢字が開かれて「ことです」となってます。
真偽についてはこの際置いておきます。真に心を打つ言葉は、たとえ表現が変わってしまったとしても、次世代に脈々と受け継がれていくのでしょう。
3月 29, 2003 日記・コラム・つぶやき | Permalink


