マラソン王国ニッポン、でも詰めは甘い(^^;;;
陸上の世界選手権パリ大会が、無事に幕を下ろしました。日本は正式にはメダル4つでした。男子ハンマー投げの室伏広治選手が銅メダル。男子200メートル走の末續慎吾選手が銅メダル。そして女子マラソンの野口みずき選手が銀メダル、同じく千葉真子選手が銅メダル。
実は、日本は上記以外に、なんと2つもメダルを獲得しています。しかも金メダルです。表彰式も行われ、日の丸が中央に掲揚され、君が代も会場に流れています。にもかかわらず、厳密には正式種目ではなく、「世界選手権と同時に開催されたワールドカップマラソンにおける種目」というややこしい状況になってます。本物と同じメダルをもらえるのに、です。
その種目は「マラソン団体」です。
これは、国別に上位3選手の合計タイムで競われます。男子は個人のメダルを逃したものの、上位3人がそつなくまとまり団体トップとなり、女子に至っては2位〜4位までの独占での圧勝でした。
男子マラソンは女子に比べて世界レベルではない、とまで言われた時期がありましたが、どうしてどうして、なかなかやるものです。それにしても、団体金メダルという結果になったのでしょうか?
日本ではシーズンになると、毎月のようにどこかでマラソン大会が行われます。また、ロードレースによるリレー、すなわち駅伝大会もたくさん行われていて、常にマラソンのような環境で実践練習を行っているようなものです。すなわち、選手層のレベルが厚いのです。
そして、その中から厳選された選手達に、さらなる強化訓練が行われる。それでも一時はだらしがなかった男子マラソン陣だったのですが、徐々に瀬古、宗兄弟、中山などが頑張って王国とまで言われていた面影が戻ってくるまでになってきたようです。
女子に至っては、マラソン団体は4回連続金メダルだそうで、まさに王国の全盛時代を迎えています。
それでも、個人の金メダルには届きませんでした。少し残念ですが、これだけ層が厚い日本選手陣は、最終的に誰が選ばれてもメダルが狙える、という状況になってきています。すなわち、チャンスはいくらでもある、といえます。
来年のアテネ五輪、もしくはその次の世界選手権に期待したいところです。
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