7/11-15:陰線の多さに惑わされない
7月第2週の日経平均、TOPIXはそれぞれ先週と比較し、高値、安値、終値のすべてが上昇しました。週足はともに陽線であり、上昇トレンドの継続を予感させる動きとなりました。ただし、TOPIXが大台となる1200ポイント目前となり、この水準でどのように株価が推移するかは、注目する必要がありそうです。
2005年7月11日~15日の株価変動は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 11,676.97 | 11,828.31 | 11,659.65 | 11,758.68 |
TOPIX | 1,186.21 | 1,197.41 | 1,183.08 | 1,193.30 |
・日足の状況
日経平均、TOPIXともに、月曜日より「陰線陰線陰線陽線陰線」となりました。
上昇しているものの、陰線のほうが多いため、素直に日足を見ると上がっているのが信じがたい1週間でした。金曜日が安値引けで終わっているのも気になります。
・週移動平均線との位置関係
日経平均、TOPIXともに、週平均線よりも上値で推移しました。両インデックスとも、上値より、15日終値、26週移動平均、13週移動平均、52週移動平均の順番に変化はありません。13週移動平均線が上昇に転じたため、日経平均の13週移動平均線と52週移動平均線のデッドクロスの可能性は当面なくなりました。
・7月第3週の楽観的シナリオ
引き続き上昇傾向が続く前提では、そろそろ3月高値を意識する水準に到達しています。日経平均なら11970円、TOPIXなら1205ポイントを伺う展開になりそうです。
・悲観的シナリオ
いつの間にか終値ベースでは上昇しているものの、陰線ばかりの日足が気になります。そろそろ、押し目待ちの人が素直に押し目買いしたくなる下落があるかもしれません。日経平均なら11600円台、TOPIXなら1170ポイント台への下落はありえます。
・楽観と悲観の割合予想
6対4で楽観的シナリオ有利とします。ただし、月曜日が祝日であり、週末および週明けの海外市場によっては波乱含みになる可能性もあります。
「FPよもやま話:金融資産運用」カテゴリの記事
- 久しぶりに投資の話(2022.01.22)
- 日経平均がついに3万円台に(2021.02.18)
- 経済的自由、ファイナンシャルフリーは本当に自由か?(2020.08.20)
- 相場が急落したらアセットアロケーションの基本に立ち返る(2020.03.13)
- 億り人をうらやむのか、具体的な目標にするのか(2019.12.19)