5/22-26:26週移動平均線を回復できるかがカギ
5月第4週の株式市場は、24日水曜日を下値のピークとして、週末にかけて徐々に上値を取る展開となりました。
各インデックスの5月26日終値は、日経平均が15,970.76円、TOPIXが1,613.78ポイントでした。
2006年5月22日~26日の週足4本値は以下のとおりでした。
指数 | 始値 | 高値 | 安値 | 終値 |
---|---|---|---|---|
日経平均 | 16,254.56 | 16,268.51 | 15,508.51 | 15,970.76 |
TOPIX | 1,650.04 | 1,654.02 | 1,574.45 | 1,613.78 |
両インデックスともに、週足は下ヒゲが長い陰線となりました。日経平均、TOPIXともに、前週と比較して、高値、安値、終値のすべてが下落しました。
これで両インデックスともに3週連続の陰線となりました。3週連続陰線は、日経平均では2005年4月以来、TOPIXでは2005年5月以来です。
・日足の状況
日経平均、TOPIXともに、5日間の日足は以下のような状況でした。
「陰線陰線陽線陰線陽線」
22日月曜日の大陰線の後、24日水曜日前場までは続落は、前営業日との組み合わせでほぼ陰のつつみ線となり、翌日以降の下落を予感させました。しかし、水曜日に日経平均15500円を割らずに切り返した後は、26日金曜日までに16000円台目前まで回復しました。
・週移動平均線との位置関係
日経平均、TOPIXともに、上値より、13週移動平均線、26週移動平均線、26日終値、52週移動平均線の順番となっています。いよいよ13週移動平均線の向きが下向きになってしまいました。
・5月第5週~6月第1週の楽観的シナリオ
日足の陰線陽線の並びが、今後の上昇基調回復の可能性を暗示しています。日経平均なら26週移動平均線前後にあたる16300円程度、TOPIXなら1650ポイント程度への上昇は見られるでしょう。
・悲観的シナリオ
25日移動平均線、75日移動平均線のデッドクロスが起きそうです。出来高がさらに減少するようだと、24日、26日の日足陽線がぬか喜びになるかもしれません。日経平均は15700円以下、TOPIXは1580ポイント以下への下落となりそうです。
・楽観と悲観の割合予想
今週は6対4で楽観的シナリオ有利とします。事実上の6月相場入りとなり、投資家の気分も変わります。3月期末銘柄の決算発表が出揃い、先行きの明るい銘柄から買い直される流れが生まれ、出来高の上昇傾向が現れるなら、底値を切り上げていく展開が期待できます。3週連続陰線でもあり、そろそろ週足陽線が現れるだろうという期待感もあります。ただし、中長期の先行きに安心感が出るのは、26週移動平均線や75日移動平均線を回復してからです。
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