« 渡米を振り返る(前編) | トップページ | 巨人、どーなる? »

2006年11月 8日 (水)

渡米を振り返る(後編)

Dscf0058ts
引き続き、海外での研修(半分以上は観光気分)について振り返ります。FPA大会を終え、ニューヨークに移動して以降のお話です。

 
 
 
 
※※※※※※※※※※

さて、FPA大会の後は、ニューヨークです。

ニューヨークでは、ヒルトンニューヨークに泊まることになりました。

ヒルトンといえば、世界的に有名な、あのヒルトンです。最近、ヒルトン家の人が歌手として何かとお騒がせですが、ホテルは何と言っても超一流です。こんな機会でもなければ泊まることは叶わないかもしれません。

ニューヨークというのは面白い街でした。道路は長方形に区画整理されてます。南北にアベニューが、東西にストリートが伸びてます。アベニュー同士は約300メートル間隔、ストリート同士は約100メートル間隔となってます。よって、どのアベニューとどのストリートに挟まれた場所、というのがわかれば、交差点の看板を当てにしながらたどり着くことができるのです。

そして、車道は一方通行が基本で、しかも渋滞がちなため、行きはバスで20分くらいかかった場所から、30分くらいで徒歩で楽勝で帰って来られます(^^;;;

日本人がけっこう多いためか、日本人を意識した店舗展開をしているところも多かったです。お昼には、めんちゃんこ亭というラーメン屋に入ってみたりしました。また、吉野家も出店しているので、わざわざ食べにいきました(^^;;;

ブランドショップにも巡りました。コーチでは、日本語ができる店員さんが対応してました。ナイキでは、いち早くiPodとスポーツを連動させるグッズの展示がされてました。

ツアーには実は、オプションが設定されてて、他の参加者はヘリコプターによる凱旋ツアーや、自由の女神への訪問、ブロードウェイミュージカルの観劇などにも参加されたようです。私としては、ニューヨークを歩くだけで十分、観光気分に浸れると思ったので参加しませんでしたが、そのような機会は将来改めて実現できればと思いました。

~~~~~~~~
Dscf0054s
ニューヨークの研修は、初日のRIA事務所への訪問から始まりました。2日目はニューヨーク証券取引所の見学、某資産運用会社の投資セミナーを受講しました。

RIAとは、日本では聞きなれないと思います。registered investment adviser、すなわち登録された投資アドバイザーの略で、あえて言えば一任勘定ができる個人の投資顧問業となります。RIAは、顧客の資産を預かる口座からアセットマネジメントフィー(相談料)を引き出すことができるそうで、そんな面でも日本の証券外務員とは一味違う職業です。

アメリカのCFP認定者は、RIAの資格や、会計士の資格を取り、それらを駆使して顧客に対するFP相談を行います。よって、包括的FPの際に、他の人を介さないとできない業務が少なくなります。確定申告代行なども行える場合があり、そうなると、顧客の財産のすべての面倒を見られるということになります。

日本では、一任勘定が基本的に許されない以上、不可能な形態です。また、税務に関しては税理士か公認会計士の資格が必要です。保険募集人、証券外務員の資格は、比較的簡単に取れるでしょうが、税理士はよほど勉強に専念しないと難しいでしょう。

ただ、アメリカでお会いしたRIAの方々は、税理士業務の重要性を強調していました。だとすると、日本の場合はパートナーシップを組むほうが現実的です。これは、私としても将来の課題となりました。

2日目は、いよいよニューヨーク証券取引所です。はっきり行って某社さまさまです。今現在、通常では入れない場所に入れていただきました。中にいたのは実質的に2時間程度でしたが、まさにNYダウが当時の史上最高値近辺の値をつけた現場に居合わせたことになります。厳しい入管チェック(例えるなら、改めて入国審査を受ける雰囲気)を通過したかいがあったというものです。

ニューヨーク取引所を前後して、元ワールドトレードセンターの場所に寄ったり、遠めに自由の女神を拝んだり、国際連合ビルの横を通るなどして、観光気分も味わいました。

そして、いよいよ、おそらくは真のメインイベント。某資産運用会社の投資セミナーに参加しました。

Dscf0069s
特に印象に残ったことを、あっさりめに3つ取り上げてみます。

・人はひとえに損失回避的である。利益時の喜びよりも、損失時の苦しみのほうが倍以上大きいため、あまりに損失を確認すると苦しみが溜まってしまい、投資に対して消極的になってしまう。
※いわゆる行動ファイナンス。

・投資を長続きさせるコツは、投資全体のパフォーマンスに注目し、なるべく値動きの異なる資産をバランスを考えながら買うこと。個別銘柄の売買、個別アセットへの投資のすべてで儲かっている必要はまったくない。
※いわゆる国際分散投資。

・高齢者は債券中心の運用でよい、というのは誤解である。なぜなら60歳の人の半数近くはあと30年くらい元気でいられる。それほどの長い期間、資産を守るためには株式中心の運用を検討しなければならない。
※いわゆるリタイヤメントプランニング。

このセミナーで学んだ内容が、将来、私のお客様に役に立てられればよいなと思いました。

~~~~~~~~
以上のような、さまざまな良い経験を積んで、無事に帰ってくることができました。現地には1週間の滞在でしたが、時差ボケが慣れつつあるタイミングでの帰国で、帰ってきてから改めて時差ボケに苦しみました(^^;;; さらに貯まった仕事を片付けたり、私の事情で延びてしまったお客様対応をしたり、けっこう忙しい日々が続きました。一般公開できる内容で旅を振り返るのに2週間近く時間が経ってしまいました。

アメリカに行ってみて、改めて、アメリカではFPという職業が認知されており、業界として成り立っているということがわかりました。ただ、お客様を集めるという点においては、アメリカのFP業界もまだまだ開拓の余地があるのが本音のようです。そのアメリカと比較して、日本はさまざまな環境がさらに20年遅れていると言われています。今後、日本のFPが少しでもアメリカの状況に近づくために、今回経験したこと、現地FPの生の声が、少しでも生かせればよいなと思いました。

また、今回は元々、研修が主でしたが、旅に出るというのはとてもいいものだ、というのが改めてわかりました。思い切って時間を作り、普段の生活を忘れるのもよいことです。今後は、海外など大げさなものでなくても、たまに、しっかりとスケジューリングをして、どこかに出かけられるようになればとも思いました。もちろん、FPA大会にも、数年おきくらいに出かけてみたいです。

« 渡米を振り返る(前編) | トップページ | 巨人、どーなる? »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

旬な書籍など

当ブログの注意事項

  • ブログ記事に関して
    当ブログの内容は、執筆者である松本勝晴のこれまでの生活、経験、情報入手の蓄積により、あくまで一個人の見解、私見、ポジショントークを表しています。記事をご覧になるみなさまのこれまでの生活、経験、情報入手の蓄積によっては不愉快な思いをされる場合があります。ご注意願います。
  • 自己責任のお願い
    当ブログでは、金融資産運用、保険などリスク管理、社会保障、税制に関する話題において、その実践結果の報告や、将来の展望に関するコメントなど情報の提供を行います。しかし、その情報は将来の結果を約束するものではありませんし、ご覧になるすべてのみなさまに等しくお勧めしているわけでもありません。特に金融商品の売買に関してはさまざまな事情により元本割れを起こす可能性がある点についてご留意願います。
  • 常に最新情報をご確認ください
    当ブログの記事の内容は、原則として各記事フッター部に掲載の執筆年月日時点のものであり、実際にご覧いただく時点では、制度変更などにより事実と内容が異なることや、解釈が異なる場合があります。当ブログだけを当てにせず、最新の情報をご確認ください。
  • 免責について
    当ブログ内の情報の利用、およびリンクされている第三者のサイトの閲覧やサービスの利用、各種判断については、読者のみなさまの責任においてなされるものであり、行った行為によって生じた一切の損害について、当ブログ執筆者および関係者は責任を負うものではありません。
  • トラックバック、コメントに関して
    当ブログでは、トラックバックおよびコメントの受け付けは一部ページのみで行っています。レスポンスはTwitter経由でお願いいたします。
  • 引用は適切に! 無断転載お断り!
    当ブログを引用する場合は適切に行ってください。無許可による全文の機械的な転載もしくはそれに相当する行為を発見した場合は、松本もしくは松本が正式に依頼した代理人より連絡のうえで、当方既定の原稿執筆料を請求させていただきます。
  • アフィリエイトプログラム
    松本勝晴は、amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • 商標に関する説明
    CFP®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、 日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。