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2008年12月 5日 (金)

仕事内容を選んで、本当に報酬が得られていますか?

ソフトバンク系のWebニュースサイト「@IT:自分戦略研究所」にて、次のような調査結果が公開されました。

「給与」よりも「仕事内容」重視、転職希望者調査

IT、インターネット業界内での転職希望者が、転職するさいに何を重視するか、というアンケートを集計したところ、まずは「仕事の内容」を重視し、次に「給料・待遇」を重視する、という結果になったそうです。

このアンケート結果の概要を知って、私は思いました。

あまりに若いうちから、「仕事内容を重視」しすぎてはいけないんだけどな。
それに、自分がしたい仕事と、自分が稼げる仕事は、案外違うのだけどな、と。


以下、私自身の話です。

私は大学時代から「ゲームを作る会社」か「ゲームを紹介する会社」に入りたいと的を絞っていました。ゲーム作りに備えて、大学ではプログラミングが学べる学科に進みました。ただ、就職活動では見事、「ゲームを紹介する」部門、すなわちテレビゲーム雑誌を持つ会社に就職することができました。

しかし、残念ながら入社したその年に、目当てのテレビゲーム雑誌は休刊します。

あとで知った話では、私が新卒として入社する前からそのテレビゲーム雑誌の売り上げが不調で、元々その雑誌で新卒社員を受け入れる余地はなかったとのことでした。そんな事情も知らず、私は不本意ながら別な雑誌へ配属されてました。

その雑誌は実は、コンピュータの技術力を計る国家試験の受験雑誌でした。そして私は、大学時代にその雑誌が対象としている「第2種情報処理技術者試験」に合格していました。プログラミングの勉強が、仕事に活かせるという幸運に恵まれました。

しかし一方では、当然ですが編集業務は素人です。雑誌記事の企画立案、著者との折衝、原稿受け取りと読み込み、記事内容のクオリティアップ、印刷会社への指示書き込み、校正作業など、覚えなければいけない仕事が山積みでした。

私が一生懸命に編集業務など仕事を覚えていたころ、休刊したゲーム雑誌のスタッフが新しいゲーム雑誌Aを創刊しました。そのゲーム雑誌Aは、編集方針がマニアの一部に受けて、そこそこの人気になっていました。翌年には新入社員を迎えられるほどになっていました。あと1年、入社が遅ければ、その新入社員は私だったかもしれないと、残念に思っていました。

おおよそ、最初の受験雑誌での仕事を3年ほど続けたころ、ゲーム雑誌Aの勢いは止まることなく、さらに新たなゲーム雑誌Bを創刊できるまでになっていました。

その間、私は編集業務の経験値を積んでおり、準備万端という思いが強くなり、上司に「自分がやりたい仕事内容」の、ゲーム雑誌への異動を願い出ました。そして、人気が出て人員を増やそうとしていたゲーム雑誌Bへの異動が決まりました。

自分としてはいよいよ、やりたい仕事に就けた、という思いでいっぱいでした。
ゲーム雑誌Bの編集者として、頑張って仕事をしたものです。

いま振り返れば、「頑張って仕事をしていたつもり」だったのかもしれません。自分がやりたい仕事、憧れの職場に入ったことで、そこで気が抜けていたのかもしれません。少なくとも、当時の上司には、戦力としては不満だったかもしれません。

配属して、たった1年と半年後に、パソコン雑誌への異動となりました。

異動が告げられたのが、正月明けだったので、おとそ気分が一気に抜けました。

ただ、異動した先のパソコン雑誌では、その当時の流行にうまく乗り、毎月のように売り上げが伸びていきました。最終的にはその雑誌の副編集長を勤めることになりました。編集者としては油が乗っていた時期でもありますし、元々大学でプログラミングを学ぶなど、パソコンを理解するための基礎ができていたのも、自分にとって有利だったと思います。パソコン雑誌とはいえ、パソコンゲーム情報のページを担当できたことで、私としてベストでないものの、ベターな職場のように思います。

会社組織の中での報酬、すなわち給与はおおよそどれくらい得られるか決まりますが、どの部署でもその対価か同様であるかというと、私の経験では違う、と断言できます。

結局のところ、自分がどんなにやりたい仕事であっても、少なくとも上司、すなわち他人から認められない限りその仕事から報酬は受けられないのだ、というのが、私の結論です。

これは、コンサルタントも同様です。いくら中立公平を心がけますと言ったところで、お客様から信頼していただき、認めていただけないと商品を買ってもらえませんし、報酬は得られません。

自分が頑張ろうと思える仕事内容の職場に就くのは、たしかに大切かもしれません。ですが、まずは自分がしっかりと報酬を受けられる目の前の仕事をしっかり続けることのほうが重要なんだと、私は思います。

自分がそういう仕事ができているかどうか、反省しつつ、少しずつ前に進んでいこうと思います。

※mixi日記を、加筆修正したものです。※

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