« コンビニウォーズ | トップページ | 英語教材辛口ランキング50 »

2011年2月26日 (土)

尊敬されないリーダーが選ばれる問題は根が深い

総理大臣が、安倍晋三さん以降、ほぼ毎年1人のペースで入れ替わっています。

小泉純一郎さんが5年で、平成以降の最長期政権ってのは、アメリカの大統領が最低でも4年務めることを考えるとちゃんちゃらおかしいのですが、実は平成以降、首相在籍が2年以上の人はほかに海部俊樹さんと橋本龍太郎さんしかいません。

小渕恵三さんのように、在任中に病気になるような不幸な例もありますが。

なぜ、首相がこれほどに短期で変わるのか、とても残念です。マスコミ報道や世論調査などの雲行きから、現在の菅直人首相も2年を超える政権にはなりそうもありません。2年目を迎えられるかどうかも怪しい雰囲気です。

ところで、総理大臣がコロコロ変わらざるをえない状況は、どうして起こっているのでしょうか?

振り返れば、小泉さんのときも途中で退陣となる危機がありました。小泉内閣は5年間のうち、合計で内閣改造を6回行っています。その間、参議院選挙を2回、衆議院選挙を2回(うち2回目は郵政解散時)戦っており、そのときの選挙結果や対応次第では、いくらでも退陣の可能性がありました。

それを、小泉さんは世論を見方につけるとともに、自身のリーダーシップで乗り切ったのです。

これは、特例中の特例でしょう。

他の、1年くらいで辞めることになる首相は、おおむね次のような経過をたどります。

・マスコミによるダメなところのあら捜し
・支持率下降
・選挙に勝てないからと退陣論が広がる
・選挙の前に辞めるか、実際に選挙で負けて退陣

そもそも、あら捜しが始まる段階で、首相への尊敬の念を感じません。

これを、リーダーへの尊敬の念と置き換えると、けっこう身近にも思い当たることがあります。

かれこで35年くらい昔の思い出ですけど、小学校や中学校などで、生徒のリーダーを決める選挙があります。
学級委員とかいうやつです。クラスを代表していろいろな仕事をこなすのですが、これを選ぶのも、選んだ後も一苦労でした。

まず、学級委員のなり手がいません。自分から手を上げるのはめったにいませんでした。

自分でやるのが面倒なので、人の良さそうな人を学級委員に祭り上げます。

学級委員が決まった後、その学級委員の言うことを聞かない人が出てきます。言うことを聞かない理由が、えらそうで気に食わない、というような変なことだったりします。

学級委員も、役割を与えられて成長する人もいるでしょうが、張り切りすぎて逆に反感を買うタイプの人もいます。

私などは学級委員の経験はありませんが、クラスより小さいグループ、班をまとめる班長くらいはやったことがあります。そのレベルのリーダーでも荷の重さを感じました。特に言うことを聞かない、聞けない人が班の中に混ざると非常に辛かった記憶があります。

昨今の首相に対するバッシング、コロコロと首相が変わる様子などを見ていると、小学生や中学生のころをどうしても思い出すのです。

すなわち、私たちは、子供のころからリーダーを決めることがヘタだし、自らリーダーとして周りを引っ張ろうと言う人が少ないですし、リーダーを尊敬する意思も弱いですし、リーダーの足を引っ張る人が多いのです。

えらそうな人間がキライ。何かあらを見つけたらバッシング。そして足を引っ張る。そんなことが小さいころから身に染み付いている人が多いのですから、首相もたまったものではありません。

ついでに言うと、よくキングメーカーなどという、影で首相の人選を操っているのでは、と思われる人の存在も話題になりますが、これも、要するに自分はやりたくないけど人の良さそうなやつにやらせとけ、という精神に通じます。

今後は、小泉さんのように首相になったら絶対にやりたいことが決まっているような人が、周りからも「あいつにやらせておけ」と油断しているうちに首相になる。ガリガリとリーダーシップを発揮して、回りを「しまった」と思わせる。民意も味方に付けられる。そんな「奇跡」を待たないと、政権は安定しないのかな? と思います。

« コンビニウォーズ | トップページ | 英語教材辛口ランキング50 »

経済・政治・国際」カテゴリの記事

旬な書籍など

当ブログの注意事項

  • ブログ記事に関して
    当ブログの内容は、執筆者である松本勝晴のこれまでの生活、経験、情報入手の蓄積により、あくまで一個人の見解、私見、ポジショントークを表しています。記事をご覧になるみなさまのこれまでの生活、経験、情報入手の蓄積によっては不愉快な思いをされる場合があります。ご注意願います。
  • 自己責任のお願い
    当ブログでは、金融資産運用、保険などリスク管理、社会保障、税制に関する話題において、その実践結果の報告や、将来の展望に関するコメントなど情報の提供を行います。しかし、その情報は将来の結果を約束するものではありませんし、ご覧になるすべてのみなさまに等しくお勧めしているわけでもありません。特に金融商品の売買に関してはさまざまな事情により元本割れを起こす可能性がある点についてご留意願います。
  • 常に最新情報をご確認ください
    当ブログの記事の内容は、原則として各記事フッター部に掲載の執筆年月日時点のものであり、実際にご覧いただく時点では、制度変更などにより事実と内容が異なることや、解釈が異なる場合があります。当ブログだけを当てにせず、最新の情報をご確認ください。
  • 免責について
    当ブログ内の情報の利用、およびリンクされている第三者のサイトの閲覧やサービスの利用、各種判断については、読者のみなさまの責任においてなされるものであり、行った行為によって生じた一切の損害について、当ブログ執筆者および関係者は責任を負うものではありません。
  • トラックバック、コメントに関して
    当ブログでは、トラックバックおよびコメントの受け付けは一部ページのみで行っています。レスポンスはTwitter経由でお願いいたします。
  • 引用は適切に! 無断転載お断り!
    当ブログを引用する場合は適切に行ってください。無許可による全文の機械的な転載もしくはそれに相当する行為を発見した場合は、松本もしくは松本が正式に依頼した代理人より連絡のうえで、当方既定の原稿執筆料を請求させていただきます。
  • アフィリエイトプログラム
    松本勝晴は、amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • 商標に関する説明
    CFP®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、 日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。