« 2020年、東京にオリンピック&パラリンピックがやってくる! | トップページ | iPhone5sを買って7週目になりました »

2013年10月 8日 (火)

FPフェア2013雑感:細野氏のセッションは感動ものでした

10月5日~6日はFPフェアが行われました。

今年の会場は東京国際フォーラムでした。首都圏での開催は、2010年の大宮以来、3年ぶりです。本来、去年が首都圏開催の予定でしたが、諸般の事情によりずれました。

名古屋、京都、仙台と、遠方で行われる場合は宿泊込みでの参加でした。いわば出張ですが、旅気分で参加していました。今回、ほぼ地元の私は、片道1時間ほどの通勤感覚になり、少々つまらないと感じてしまいます。

ただ、研修そのものはとても充実したものでした。

私が参加した講演、エディトリアルセッションは、以下の通りです。

●1日目

基調講演:日本経済の展望と課題 竹中平蔵氏

エディトリアルセッション:メディアから期待されるFP 大口克人氏

エディトリアルセッション:数字で理解するこれからの年金制度 細野真宏氏

●2日目

特別講演:プロフェッショナルの思考と行動様式 波頭 亮氏

エディトリアルセッション:最近の税制改正と社会保障・税の一体改革 八ツ井久嘉氏

エディトリアルセッション:FP会社経営のコツ 藤川 太氏


このうち、一般のクライアント向けに役立ちそうな内容は、メールマガジンで紹介することにします。

ただ、細野氏の研修に関しては、かなり目からウロコに感じたので、当ブログでも詳しめに紹介させていただきます。

細野真宏氏は、数学の予備校教師として頭角を現し、その後、経済をわかりやすく解説する本がベストセラーを記録するなどで有名な方です。私自身も、近刊本はご無沙汰していますが、FPの勉強を始めた10年ほど前、「経済のニュースがよくわかる本」シリーズにはだいぶお世話になりました。

細野氏いわく、国民年金の未納が増えて公的年金が将来破たんするとか、年金保険料を支払うのは損である、といった、一般に語られている年金バッシングは、天動説が地動説に変わってしまうくらいの誤解であるとのことです。

もちろん、いつまでも年金支給開始を65歳で固定し、現在と同じ水準の給付を続けているならば、本当に破綻するかもしれません。まず、この前提が間違ってます。破たんしないよう、給付開始年齢は調整されるでしょうし、現役世代が納める保険料も上がりますし、将来受け取る年金額もインフレと比較して少しずつ目減りされていくでしょう。

では、今の若者が保険料を納めるのは本当に無駄なのでしょうか? 

実は、公的年金の給付は、現在も保険料およびその積立金だけではなく、消費税をはじめとする税金からもまかなわれています。一般の人は、通常、消費税などを通じて税を納めています。つまり、年金破たんを怖がりすぎて保険料納付をボイコットすると、将来税金で賄われて帰ってくるはずの年金給付分を放棄することになり、現在納めている消費税の払い損を起こす、というのです。

この視点は、目からウロコが落ちました。細野氏は天才だ、というのは言いすぎでしょうか?

なので、破たんを恐れてわざと未納にしている人は、すぐにでも年金保険料を納めましょう。

国民年金加入者の4割も未納だという統計もありますが、実は、厚生年金を含めた公的年金加入者全体を考えると、未納者はたったの約5%です。はっきり言って納付しないのは仲間外れです。

「本当に収入が少なくて払えないんだ」という人もいると思います。

そんな人でも、「国民年金保険料免除・納付猶予制度」を活用し、手続きをおこなっておけば、税金で賄われる分の年金給付が受けられるのです。

いろいろ意見もあるのでしょうが、「年金は一生涯受け取れるが、年金のみで生活できるわけではない」点をよく考えて、自分はどうするべきかをよく考えたほうがよさそうです。

最後に、細野氏の近刊本を紹介させていただきます。

« 2020年、東京にオリンピック&パラリンピックがやってくる! | トップページ | iPhone5sを買って7週目になりました »

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

FPよもやま話:そのほかいろいろ」カテゴリの記事

旬な書籍など

当ブログの注意事項

  • ブログ記事に関して
    当ブログの内容は、執筆者である松本勝晴のこれまでの生活、経験、情報入手の蓄積により、あくまで一個人の見解、私見、ポジショントークを表しています。記事をご覧になるみなさまのこれまでの生活、経験、情報入手の蓄積によっては不愉快な思いをされる場合があります。ご注意願います。
  • 自己責任のお願い
    当ブログでは、金融資産運用、保険などリスク管理、社会保障、税制に関する話題において、その実践結果の報告や、将来の展望に関するコメントなど情報の提供を行います。しかし、その情報は将来の結果を約束するものではありませんし、ご覧になるすべてのみなさまに等しくお勧めしているわけでもありません。特に金融商品の売買に関してはさまざまな事情により元本割れを起こす可能性がある点についてご留意願います。
  • 常に最新情報をご確認ください
    当ブログの記事の内容は、原則として各記事フッター部に掲載の執筆年月日時点のものであり、実際にご覧いただく時点では、制度変更などにより事実と内容が異なることや、解釈が異なる場合があります。当ブログだけを当てにせず、最新の情報をご確認ください。
  • 免責について
    当ブログ内の情報の利用、およびリンクされている第三者のサイトの閲覧やサービスの利用、各種判断については、読者のみなさまの責任においてなされるものであり、行った行為によって生じた一切の損害について、当ブログ執筆者および関係者は責任を負うものではありません。
  • トラックバック、コメントに関して
    当ブログでは、トラックバックおよびコメントの受け付けは一部ページのみで行っています。レスポンスはTwitter経由でお願いいたします。
  • 引用は適切に! 無断転載お断り!
    当ブログを引用する場合は適切に行ってください。無許可による全文の機械的な転載もしくはそれに相当する行為を発見した場合は、松本もしくは松本が正式に依頼した代理人より連絡のうえで、当方既定の原稿執筆料を請求させていただきます。
  • アフィリエイトプログラム
    松本勝晴は、amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • 商標に関する説明
    CFP®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、 日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。