国内ETFのみでアセットアロケーションを組むならこんな銘柄選択になりそう
個人で金融資産運用を行おうとしたときに、最近はとても便利な状況になったな、と思います。
長期運用をしましょう。分散ポートフォリオを作りましょう。国際分散投資を心がけましょう。このようなセオリーを簡単に学べるうえ、それを実現するための金融商品は山のようにあるからです。
もちろん、この山のようにある金融商品の中から何を選べばいいのかが、これから始める人には難しいかもしれません。
でも、実際にはこの銘柄の選び方に関しても、悩みぬいたことと実際の利益の相関はない、と言われています。
国際分散投資を勧める人曰く、アセットアロケーションをきちっと決めることの方が重要である、そんな話がいくらでも聞かれます。
もし、改めてゼロからアセットアロケーション運用をしようと思ったら、私の場合、次のような基準で金融商品を選択するでしょう。
・大前提
ロングホールドをするつもりなので、できれば配当(分配)は多少でもあったほうがいい。
なお、銘柄入れ替えは、自分の基準でより有利なものを見つけたときに適宜行う。
ごく一般的な、国際分散、アセットアロケーション運用を行う。
つまり、債券、株式、REITに分ける。
各アセットを、国内、海外に分ける。海外はさらに先進国、新興国に分けてもいい。
つまり、最大で国内債券、海外先進国債券、海外新興国債券、国内株式、海外先進国株式、海外新興国株式、国内REIT、海外REITの8分割になる。
国内を大型株と小型株に分けないのか? とか、コモディティはどうした? とか考え始めるのいいけど、ここまで来ると分散させ過ぎな気もする。
逆に8分割でも面倒だ、という人もいそうで、その場合でも最低限、株式と債券の2分割はしたほうがいい。
国内が(海外)先進国を兼ねるとするなら、国内株式、新興国株式、国内債券、新興国債券もしくはジャンク債券、国内REIT、海外REITの6分割でもOK。
自分の場合は、おそらく8分割コースで銘柄選択していくと思う。
では、その8分割に何を割り当てよう。
国内債券:個人向け国債、もしくは預貯金でいいと思います。比率は低め。
そのほかは、基本的に国内ETFを選びます。以下、4ケタの数字は証券コード。重視するのは、信託報酬の低さと、1単元あたりの予算の安さと、分配金。なお、自分は松井証券に口座があるので、松井証券のツール「上場投信ガイド(説明画面)」を参照したうえで、カンで選択。
国内株式:1698、もしくは1348
海外先進国株式:1589か、1550か、1680
海外新興国株式:1681、もしくは1582、1583
海外先進国債券:1677の一択だが、1単元あたり約55万円で正直使いにくい。
海外新興国債券:1566、もしくは1349
国内REIT:1343、もしくは1597
海外REIT:1555、もしくは1590
ああ、こうやって改めてみると、老舗ETFの1677と1345はかなりいいと思ってましたが、もっといいETFがあるんだな、と思いました。海外先進国債券のみは諦めて普通の投信にするか、新興国債券ETFのみで頑張ったほうがいいかもしれません。
これらのETFを活用すれば、20万円くらいの予算からでも必要十分なアセットアロケーションが組めてしまいます。
もちろん、積立は極力長く続けて、さらに買い増していくことが前提です。
3~4年を過ぎると、分配からのキャッシュフローもばかにならない金額になり始めるはずです。
分配金は、当然、再投資します。
もし、ゼロから普通に積み立てるなら、こんな風にするんじゃないかな、という一例でした。
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