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2014年5月22日 (木)

自分が毎月分配投信を全部売却したのに1677だけは持ち続ける理由

圧倒的な販売実績で一般の人々に受けいられている感じがする、毎月分配型投資信託。

ただ、少しでも投資を勉強すると、信託報酬などの手数料が高すぎるとか、特別分配金ばかりで元本が減り続けてるとか、通貨選択型はリスクが高すぎるとか、ダメなところが目白押し。ただ、そんなことを指摘するのはマイノリティ、という印象。

証券営業性悪説に基づいて、ロクに知らない客に向けて、手数料が稼げるタイプの投信を押し売りしてるんじゃないか、という説を語る人もいます。仮にそうだとしても、トータルリターンを考慮すると実はそこそこ満足な結果になってるか、もしくは自己責任教育が浸透していてその範囲で目先の含み損は仕方ないと思っているのかもしれない。

想像する限りでは、実際の投資家層が60歳代以上のリタイア世代に偏っており、しかもほとんどの金融資産が彼らに偏っているから、毎月の収入を得たいというニーズと毎月分配型投資信託の仕組みがぴったり合致した、というのが実情ではないのかな、と思います。

私自身の運用においては、アセットアロケーション運用をベースに、日本株式のみを個別銘柄ポートフォリオ運用、そのほかのアセットは基本、インデックス型投資信託もしくは国内ETFをポートフォリオに活用しています。一部アクティブ型投資信託が残っており、これは将来、リレー売買で国内ETFに更新していくつもりです。

今でこそ上のような投資方針ですけど、ここにまとまるに至るまでは、いろんなことに手を出していました。

普通に割安株投資をしたり、商品先物取引によるトレードをしたり、J-REITの個別銘柄を手掛けてみたり。

そして、一時は、やはり自分でも毎月分配投資信託を経験せねばと思い、グロソブなどを保有してました。

本当に毎月、分配金支払明細書が届くんだな、と感心したものです。

ですが、約1年、グロソブとそのほか1銘柄、毎月分配投信を保有して、やっぱり売却することにしました。それが振り返ったらもう約10年前です。

なぜやめたのか。実は、確定申告が面倒だと思ったからです。

私自身は、当時からFPとしていろいろなことを経験したいと思ってました。経験の一環として、自身の事業を個人事業として、事業所得の確定申告するのと並行して、証券周りの確定申告もいっしょに行うようにしてました。当然、今年もしてますけど。

証券周りの確定申告は大きく株式売買損益の確定申告、配当所得の確定申告があります。配当所得の確定申告は事業所得との総合課税が可能です。そして、配当所得の中には、投資信託の分配金も含めることができます。

当時はまだ、特定口座内で証券会社が分配金や源泉額を合算してくれるという仕組みがありませんでした。すなわち、自分で計算しないといけなかったのです。

しかも、毎月分配ですから、支払明細がトータル数10枚になる。さらには額そのものが細かい。そのうえ、投資信託の配当控除には細かい決まりがあり、それを確認するのも面倒。

確定申告の手間に対して、毎月分配型投信の部分から得られるメリットが明らかに少ないと感じました。

その手間を感じたのと、やはり当時から言われていた、毎月分配を投信の仕組みとして出すことのデメリットなどを考慮して、自分が毎月分配型投資信託に投資するのはやめよう、という結論に至ったのです。

その一方で、外国債券に投資することは、アセットアロケーション運用を目指す以上、避けて通れません。外貨MMFや普通の外債なども試しましたが、最終的に落ち着いたのが、1677、つまり日興AMの上場外債ETFです。

1677も、実は、現在の国内ETFの中で唯一の毎月分配なんです。なぜ保有を続けるのか?

まず、1677の分配金は、上場株式の配当金と同等であり、いわゆる特別分配金がないこと。しかも、配当控除が受けられます。確定申告のやりがいがあります。
次に、トータルリターンでそこそこ満足していること。
最後に、自分のアセットアロケーションの外国債券ポートフォリオの中で特に外すきっかけがないこと。

以上の3つが主な理由です。

自分の日本株以外のアセットでは、国内ETFへの移行を進めている最中であり、しかも、現段階で外国債券の国内ETFは、1677のほかは1566の新興国債券ETFと1349のABF汎アジア債券しかないこと、そして海外ETFには興味ないことなどを考慮すると、ポジションを下げることはあっても1677は当分の間、保有し続けることになりそうです。

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