ちょっと極端な意見でも念のため聞いておく。理由は「相場に絶対はない」から
下記のような極端なお話が出てますね。
日銀と年金などの「公的相場操縦」がついに本格化。出口がどこにあるのかわからないが、日経平均は年度末2万円以上もhttp://t.co/6m1BUBTT4D pic.twitter.com/OBXCsoZWpu
— 東洋経済オンライン (@Toyokeizai) 2014, 11月 6
【経済】伝説ディーラー藤巻健史氏「物価上昇は20%まで加速する」 http://t.co/gIXsZ1Ulsr
— 日刊ゲンダイ (@nikkan_gendai) 2014, 11月 10
山崎元氏も藤巻健史氏もそれぞれ著作の実績のある方です。なので、原稿依頼が来たから書いた、取材を受けたら持論を答えた、つまりはそれぞれ仕事をしたのです。
感想ですけど、山崎氏はいつもの山崎氏というイメージで、年度末25000円にいたる解説の納得感がすごいです。
藤巻氏のほうはインタビュー記事なので、趣旨が正確に伝わっているのか不安ですけど、記事どおりなら「将来1ドル10万円もあり得る」みたいな部分があり、さすがにこれは言いすぎかと思いました。
さて、これらの言説を自分の運用に反映するさいに、絶対にやってはいけないことは何でしょう?
それは、山崎氏の論のすべてを鵜呑みにして、自身の財産全部を株式に投じるとか、藤巻氏の論のすべてを鵜呑みにして、自身の財産をドルに変えるとか、そんな極端な行動を取ってしまうことです。
評論家の人たちは意見を言うのが仕事ですが、それを元に行動した私たちの損益の責任を取ってくれるわけではありません。
自分の財産の始末は、自分でつけないといけないのです。
もっとも、いまだに預貯金のみしか金融資産を持ってない人も多いようです。そんな人は、山崎氏や藤巻氏の意見に耳を傾けて、多少は株式を買ってみたり、外貨預金を始めてみたりするべきです。
相場の話である以上、どちらも、必ずしも夢物語だ、とは言い切れないのですから。
ただし、藤巻氏の1ドル10万円は、さすがにないでしょう。円ドル相場は過去、1ドル360円までは経験しています。そこに近づくまでの間に、世界中の金融機関が黙っちゃいないと考えます。
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