原油価格下落でデフレ継続なら実質所得プラスになる?
神の見えざる手というのは本当にあるんですね。
マーケットは本当に気まぐれで、誰が何を発言しようが、どこかの銀行が思惑をもって金融緩和しようが、そうは問屋が卸さない、みたいな事象が起こってしまうものなんですね。
原油の価格が下がっています。2014年7月までは100ドルを超えていたWTI原油先物価格が、本日、68ドル台まで下がりました。
その間、円ドル為替は101円程度から118円程度という円安でしたからその分相殺されるものの、原油価格は当然燃料価格に反映され、価格安、そしてデフレ圧力となっていくことが想像できます。
円安が落ち着いて、そのうえで原油がどんどん安くなるのが理想ですが、もしそうなれば火力発電などのコストも下がることになり、原発再稼動議論にも影響が出そうです。
2週間ほど前には、消費税増税による消費縮小により、経済成長率がマイナスになってしまった。とてもではないが再増税できない。だから増税方針を撤回するために選挙する、という話でした。
そのときに、アベノミクス失敗うんぬんを語るさいに使われたのは、実質所得が低下していてサイフの紐が堅くなっている、みたいな話でした。
日銀としてはインフレにしたいのは山々でしょうが、原油安による不可抗力でデフレ圧力が続くのであれば、それは実質所得の上昇につなげられるのではないか?
そして、来年度もベア実施であれば、やっと、サラリーマンに実感を伴った昇給を実現できるのではないか?
本当に経済ってやつは、マーケットってやつは一寸先が闇です。
なので、目の前の現象のみに注目して、自分にとってのベターな手を打っていくしかないんだろうな、と思いました。
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