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2014年12月23日 (火)

モーニングスターのETFカンファレンスに行ってきました

12月20日、東京ミッドタウンで行われた、

モーニングスター ETFカンファレンス2014 ~NISA時代に考える資産運用~

というイベントに、一般聴衆として参加してきました。

モーニングスターの朝倉社長や、インデックス投資アドバイザーのカン・チュンドさんの話などが聞けて良かったです。全体的にはETFのメリット、デメリットの説明でした。サブタイトルのNISAには、あまり触れられていませんでした。

カンファレンスは、3部構成でした。まずは第1部の朝倉社長のお話。

アメリカでは確実にアクティブ運用からパッシブ運用にシフトしていること、日本でもETFのラインナップがかなり充実してきたこと、長期的に見れば、インデックス運用の低コスト運用がリターンに影響すること、そして、優秀なアクティブ運用投信を事前に見つけることは無理だ、という、何度も読んだり聞いたりした話でした。

仮に、アクティブ運用のファンドに興味を持ったとしても、ファンドマネージャーが自身でどれくらい自分のファンドに資金を投入しているのか、これまでの経歴がどうなのかなど、もっと情報公開されるべきだとも話されました。投資家としては、ファンドマネージャーやファンド会社の経営者が変更されたとき、また、急に話題になり資金流入が激しくなってしまったときなどは注意すべき、とのことでした。

そのほか、ETFを選ぶにあたってモーニングスターのサイトの活用法などを説明し、時間となりました。世界中の金融商品の相関係数が上がってきているため、新たな投資セクター、具体的には新興国よりもさらにリスクの高い発展途上国、フロンティアマーケットにも注目すべき、とのことでした。

第2部は、バンガード、ステーストリート、ブラックロックが、それぞれ自社のETFを紹介しました。

第3部は、再び朝倉社長が登場。そして、カン・チュンドさんと、東京証券取引所の高橋直也氏の3者による、いわゆるパネルディスカッションです。

ETFのメリットは次のとおり。

・分散投資がなされている
・売買が株式と同じでわかりやすい
・信用取引が可能
・信託報酬が圧倒的に安い

逆に、デメリットは次のとおりです。

・基本、口数単位、単元単位の売買となり、きっちりした金額での投資がやりにくい
・基本、自動積立などの仕組みがない
・基本、分配金は配当と同様の仕組みであり、自分で再投資しなくてはならない。

などです。

とはいえ、今となっては東証にはETF、ETNは190本も上場されていて、それらの中には1万円~2万円で投資できるものも増えてきています。かなりやりやすくなったものです。

ディスカッションの中で、無理やりNISAに関する話題を振られたときの、カン・チュンドさんの話が印象的でした。

「長期投資で考えているなら特定口座、短期の売買を考えているならNISA口座を使ってください」

NISAはあくまで税制優遇のための仕組みです。NISA口座で買った金融商品は、おおよそ4年~5年目までに売却せねばなりません。カン・チュンドさんは、強制的に売却しなければならない以上、NISAは長期投資に向かない、というポリシーをお持ちであり、今回もそれに沿って主張されてました。

NISA制度もやっと2年目に突入しますが、私自身もNISA口座は短中期売買のコツをつかむための練習口座である、と思ってます。なので、NISA制度内での保有期間を無制限にするみたいな変更がかかって、混乱にさらに拍車がかからねばいいな、と思っています。当面は、制度の終了を延期する、もしくは恒久税制優遇措置となることを目標に、業界のみなさまに頑張ってほしいなと思います。

あっという間のおおよそ3時間でした。内容自体はあらかじめ知っていた内容が多かったですが、東証上場ETFが思った以上に増えていたことと、久しぶりに聞いたカン・チュンドさんは相変わらずぶれていないことがわかったのが、収穫でした。

そして、初めて朝倉社長の話を聞いたのですが、想像よりも若々しくてエネルギッシュな方でした。

最後に1つだけ、資料の中に入っていたおみやげですが、靴磨きセットだったのは、何の意味があったのでしょうか??? 正直よくわかりませんでした。

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