元ブラック営業の人が営業の本質はブラックもホワイトも同じと言ってます
2015年1月16日。ネクストサービス社主催の「ブラック企業の営業術」セミナーが新宿で開催されましたので、そちらに参加してみました。
講師は、上記書籍の著者である、小嶋康之さんと、いつもの松尾昭仁さんでした。
トータル2時間のセミナーでしたが、序盤10分が名刺交換タイム。中盤に10分休憩、終盤に10分のネクストサービス営業タイムがあるため、セミナーそのものは賞味90分。
うち、前半40分ほどを小嶋さんが、残りを松尾さんが担当しました。
小嶋さんのパートは、ブラック企業での営業手法を、ホワイト企業に採用するためにどういうふうに変化させたのか、その事例を解説されました。
この、ブラック企業ではどうやっていた、という具体例が出るたびに、会場では笑いが起きました。おそらく自分がその営業を本当に受けたときには、笑っている場合ではなくなるでしょうが、あくまで事例であり、今後の変な営業を受けそうになるときの備えににはなりそうです。
ざっと確認した限りでは、ノウハウは書籍「ブラック企業の営業術」のほうに詰まっているので、今回のセミナーの内容を知りたい方は、書籍を読むほうが早いかもしれません。
小嶋さんの本で印象的だったのは2箇所。
・ブラック企業だろうがホワイト企業であろうが、営業マンが悩んでいることは同じである。つまり、売れない理由が会社や商品など、自分以外にあると思いがち。
・重要なのは、「やる能力があるか」「やる気があるか」「やり方を知っているか」
なにやら、胸が痛いコメントです。私自身は、売れない営業でしたので。でも、損益は自己責任だ、というものをなんで営業マンが売らないといけないんですかね?
それはともかく。
松尾さんのパートは、落ち着いた雰囲気で、そして途中で本音をにじませるといういつものパターンで進みました。
・人がモノやサービスを買うのは、「希望をかなえたいから」「苦痛から逃れたいから」「時間を短縮したいから」
・モノが売れないのは「ニーズがないから」「知られてないから」「信用がないから」
信用に関しては、プロフィールを磨いて、そして、セミナー講師として人前で話せるようになれば、もしくは著者になればついてくる、という話になりました。
そのほか、稼げる人と稼げない人はどのような言葉遣い、話し方をしているのか、という内容ですが、当然、文庫本の「稼ぎ続ける人の話し方 ずっと貧乏な人の話し方」からの抜粋です。そちらをお読みください。
いくつか抜粋します。
・ずっと貧乏な人の主語はI(私) 稼ぎ続ける人の主語はYou(あなた)
・ずっと貧乏な人は「すみません」という 稼ぎ続ける人は「ありがとうございます」という
以上、自分にもけっこう心当たりがあり、気をつけなければ、と思いました。
セミナー終了後は、恒例の懇親会。松尾さんとは、出版社との打ち合わせの進捗状況など報告をしまして、「決めちゃいましょう!」とあたかも私に決定権があるかのような振りをされてかなり困惑しました(-_-;;;
できる限りのことはしますが、出版社側の都合もあるので本当はどうしたらいいのか、こっちが聞きたいのです。
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