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2015年2月26日 (木)

FP関連情報収集(3)セゾン中野氏の熱い思い

2月21日土曜日は、こちらも毎年恒例、「FPネクスティアンカンファレンス2015」でした。

場所は昨年の芝公園のメルパルク東京から、ヴィラフォンテーヌ汐留に戻ってきての開催でした。

私自身は、独立系FPとしての実績は現在皆無なのですが、それでも以前からの仲間と会うこともたまには必要だと思い、参加してみました。前日のミスターFPの会合では会えなかった人もいたので、まぁ、よかったと思います。

1日中、セミナーを見て、最後に懇親会という流れでしたが、今回、特に印象に残ったセミナーを3つピックアップして、シェアしたいと思います。

朝9時からの1つ目のセッションとして、中野晴啓氏のセミナーを選びました。

中野氏は、独立系投信会社のセゾン投信の代表取締役であり、レオスキャピタルの藤野英人氏、コモンズ投信の渋澤健会長とともに、「草食投資隊」としても活動されています。

私自身はアクティブ系投資信託へ投資を行うことにはかなり抵抗があり、新たに投資することはありえません。しかし、投資の基本は「自分でよい投資先を探して将来を託すこと」だという思いもあります。なので、託すことができるのならアクティブ系投資信託もありだな、とも思います。

さて、中野氏は当初よりバイサイド(証券を買う側)の仕事を続けていたこともあり、セルサイド(売る側)の理論に毒されなかったことが自分の利点である、とおっしゃってます。

セゾン投信は、徹底した大手系列系投資信託に対するアンチテーゼとなっているそうです。ユーザー数が8万1000人に対して、保有残高は1100億円。これは1人あたり平均136万円になります。ユーザーの年齢分布も、30代~40代が多い。これは、大手証券会社ではありえないことだそうです。

大手証券会社なら、60代以上の高齢者がメインユーザーであり、平均残高も1000万円近くになります。セゾン投信の顧客層がいかに特殊か、ここからわかります。

さて、中野氏は、日本経済に長期投資マネーがなかなか流れ込まないことに強い懸念を持っています。長期投資マネーとは、証券市場に長くとどまるお金、つまり株式に投資されたままになっているお金のことです。長期投資マネーをもっと増やすのが、セゾン投信の使命であると考えているようです。

GPIFのような年金資金の株式保有率を増やす見直しには賛成ですし、現在預貯金として眠っている870兆円ものお金が、長期投資マネーになればいいし、その受け皿としてセゾン投信の商品がなれればいい、とのことでした。

中野氏はほかにも、投資信託の1本あたり平均保有期間がたった1.7年であることや、投資信託残高がたいして増えていないにも関わらず、金融機関の手数料収入が大幅増加していることなどから、いかに金融業界が新商品の回転売買に傾倒しすぎているのか、という点を指摘していました。

独立系投信会社が、運用業界を変えていかななければならない、そんな中野氏の思いを強く感じるセミナーでした。

(続きます)

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