日経平均株価が15年ぶり高値圏だとしても必要なら買えばいい
私の好きな相場格言を、ひとつ、紹介します。
「大回り3年 小回り3月」
これは、マーケットにおける価格上昇下落のおおよそのサイクルがそんなもん、という経験則を表したものです。
解釈はいろいろで、株価の山と山の間隔が3年だったり3ヶ月だったりする場合と、株価の山と谷が3年だったり3ヶ月だっりする場合があります。
そして、そのサイクルがきっちり3の倍数というわけでもなく、少しずれると5の倍数が混ざったりします。
この、3と、5が、マーケットにおけるマジックナンバーだと解釈しています。
翻って、最近の「15年ぶりの高値圏」ですが、実は、3の倍数でもあり、5の倍数でもあります。
日経平均、そしてアメリカではNASDAQが、15年ぶりの高値圏であることが話題になっています。
15年前といえば、おおよそITバブル、ドットコムバブルだったころの話です。西暦2000年ごろの話です。
つまり、15年前の高値から、バブルが弾けて下落し、その後底を打ち、ゆっくり上昇してきて、現在、15年ぶりに元に戻った、とも考えられます。
もっとも、観察する指標によっては、例えばニューヨークダウなら連日の史上最高値ですし、東証のTOPIXならば、まだリーマンショック直前の高値にも届いていません。サブプライムローンショックが始まったのは2006~2007年ころです。このころの日本株は、ライブドアショックが単なる押し目になるほど好調でした。
このように、注目している指標によってはなんともいえない雰囲気ですが、NASDAQはともかく、日経平均は日本で最も注目されている株価指数には違いありません。
また、細かく見ると、単純に下がって上がったわけでもありません。15年もの間には5回分の3年があります。それらを区切って観察してみれば、マーケットにはあたかも波があるように見えるものです。
さて、15年ぶりの高値圏は、今後どうなるのか? 現在の株価は、少々マーケットに詳しい人ほど、今後どうするべきか悩んでしまう位置ですし、日柄にもなってます。それが、日々の値動きの動きの小ささにも現れています。
これは、個人ごとのアセットアロケーション重視の視点で考えれば、それほど難しくありません。積立を始めたばかりでポジションが少ない人は買うべきですし、ポジションが大きくなりすぎた人は、余分な分だけ売ればいいのです。
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