« 東日本大震災から4年が過ぎました | トップページ | 念のため、慶應義塾大学通信教育課程の入試倍率を調べてみました »

2015年3月13日 (金)

論文とは、他人の意見を知り、それを検証し自分の意見を述べるもの

『レポート・論文の書き方入門』 河野哲也著

引き続き論文の話です。

学問は、学び、問うことである。そして、論文とは、問いと答えがあるものだそうです。

問題を定義し、その解答を与える。問答になっていなければならないとのことです。

もう少し突っ込んだ話をしてみましょう。

テキスト批評という練習法の中で、問答の作り方の話が出てきます。

とあるテキストにその著者の主張があるとします。テキストを要約してあぶりだされた著者の主張を、次のように分けます。

前提、証拠ないし事実、推論結果

具体例になっているかどうか心配ですが、作ってみました。

人口が減少するのは良くない(前提)。
人口が減少している日本ではGDPも減少し、経済が縮小している(証拠)。
したがって経済を活性化するには人口を増やすために少子化対策が必要である(推論)。
とある人がこういった主張をしているとします。そして、本によると、前提、証拠や事実、推論結果のそれぞれに対して検証すること、これが問題提議であり、詳しく検討することが議論になる、というのです。

上記のテキストに問題提議してみます。

人口が減少するのは良くない(前提)。
  ↓
人口が減少するのは本当に良くないことなのか?(問題定義)
  ↓
人口が減少するといいこともある。(反論)
  ↓
人口が減ると、環境問題が解決に向かったり、社会コスト減少にもつながる。(反論の証拠)

同様な作業を、証拠、推論でも行います。そして、最終的には自分の結論へともって行きます。

『レポート・論文の書き方入門』を読んで、論文とはここまで細かい作業なのかと改めて思いました。そして、このような丁寧な作業を繰り返すことで、学問が発展していったのだな、と改めて思いました。

自分がこの作業を苦も無く行えるようになるには、どれくらいのレポート件数に向き合えばいいのかわかりませんが、教授なり担当官の厳しい添削を参考にして、頑張って書くしかないのでしょうね。


さて、これらの論文の書き方に関して、よくよく考えたら毎日読んでるかも、と、既視感を感じていました。なんと実は、面白いブログを書く人はだいたい、以上の論文の書き方が反映されているのだと思いました。

どこかから面白いネタを見つけてくる。ネタの発信者の主張を分析する。その主張に対して反論をし、自分の主張を展開する。なるほど、と思いました。

ただ、この反論の部分で、手順なり構成などをしっかり作れない人が感情的な言葉を使ってしまうと炎上になりますし、議論になりません。

他人のブログに対して述べるには、論文の手法を使うべきでしょう。入学後のレポート作成は、その訓練にもなりそうです。

【参考リンク】
慶應義塾大学 通信教育課程
※当記事はさまざまな事情を考慮した上で、2014年12月末までに執筆したものを、2015年4月入学願書受付締切日以降に公開しました。
なお、次回募集は、69期生募集要項によると2015年8月10日~9月10日消印有効の予定です。

« 東日本大震災から4年が過ぎました | トップページ | 念のため、慶應義塾大学通信教育課程の入試倍率を調べてみました »

学問・資格」カテゴリの記事

日記・コラム・つぶやき」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く

コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。

(ウェブ上には掲載しません)

« 東日本大震災から4年が過ぎました | トップページ | 念のため、慶應義塾大学通信教育課程の入試倍率を調べてみました »

旬な書籍など

当ブログの注意事項

  • ブログ記事に関して
    当ブログの内容は、執筆者である松本勝晴のこれまでの生活、経験、情報入手の蓄積により、あくまで一個人の見解、私見、ポジショントークを表しています。記事をご覧になるみなさまのこれまでの生活、経験、情報入手の蓄積によっては不愉快な思いをされる場合があります。ご注意願います。
  • 自己責任のお願い
    当ブログでは、金融資産運用、保険などリスク管理、社会保障、税制に関する話題において、その実践結果の報告や、将来の展望に関するコメントなど情報の提供を行います。しかし、その情報は将来の結果を約束するものではありませんし、ご覧になるすべてのみなさまに等しくお勧めしているわけでもありません。特に金融商品の売買に関してはさまざまな事情により元本割れを起こす可能性がある点についてご留意願います。
  • 常に最新情報をご確認ください
    当ブログの記事の内容は、原則として各記事フッター部に掲載の執筆年月日時点のものであり、実際にご覧いただく時点では、制度変更などにより事実と内容が異なることや、解釈が異なる場合があります。当ブログだけを当てにせず、最新の情報をご確認ください。
  • 免責について
    当ブログ内の情報の利用、およびリンクされている第三者のサイトの閲覧やサービスの利用、各種判断については、読者のみなさまの責任においてなされるものであり、行った行為によって生じた一切の損害について、当ブログ執筆者および関係者は責任を負うものではありません。
  • トラックバック、コメントに関して
    当ブログでは、トラックバックおよびコメントの受け付けは一部ページのみで行っています。レスポンスはTwitter経由でお願いいたします。
  • 引用は適切に! 無断転載お断り!
    当ブログを引用する場合は適切に行ってください。無許可による全文の機械的な転載もしくはそれに相当する行為を発見した場合は、松本もしくは松本が正式に依頼した代理人より連絡のうえで、当方既定の原稿執筆料を請求させていただきます。
  • アフィリエイトプログラム
    松本勝晴は、amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイト宣伝プログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。
  • 商標に関する説明
    CFP®は、米国外においてはFinancial Planning Standards Board Ltd.(FPSB)の登録商標で、FPSBとのライセンス契約の下に、 日本国内においてはNPO法人日本FP協会が商標の使用を認めています。