普通預金金利0.001%に負けないためのATM活用法
マイナス金利政策が正式にスタートして、いよいよ普通預金金利にも影響が出始めています。
【マイナス金利 暮らしの影響は】(続き)「三井住友銀行」は16日、「りそな銀行」は18日、普通預金の金利を年0.001%まで引き下げました。「みずほ銀行」も同じ水準まで引き下げることを18日発表し、22日から実施します。https://t.co/BXvt7igoTT #nhk
— NHK@首都圏 (@nhk_shutoken) 2016, 2月 18
三井住友銀行、りそな銀行、みずほ銀行がそれぞれ、普通預金金利を0.001%に引き下げるとのことです。
そのほか、住宅ローンなどの金利の引き下げも行われます。
当然ですが、ほかの銀行も追随するのでしょう。
それにしても、0.001%の金利がどれほどのものか、実際に計算してみると溜息しか出ません。
仮に、ペイオフ時に保護される1000万円で計算してみると、1年間に得られる利子は、たったの80円です。
大事なことなので繰り返します。
普通預金に、1000万円を預けます。年間の金利が0.001%ならば、1年以内に支払われる利子は、所得税をひかれて80円です。
なんということでしょう。
たしか、ATM手数料は、通常108円。時間外のときは216円です。
1000万円を預けていたとしても、1回、ATM手数料を支払うと、利子以上のお金が吹っ飛びます。
普通の人は、1000万円も預けていないでしょうから。具体的に100万円であれば1年間の利子は8円です。
これ、現金を持ち歩くために、ATMで引き出すのもばからしくならないですか?
基本的には、現金は持ち歩かず、買い物はクレジットカードか電子マネーで済ませるべきなのではないか?
私はそんな風に思います。
とはいえ、世の中、現金主義の個人店舗もまだ多いのも事実。現金が必要なケースはまだたくさんあります。
ATMを使わないわけにはいきません。では、どうするべきか。
・自分が口座を持つ銀行のATMを、何が何でも営業時間内に利用して手数料なしで済ませる。
たとえば、みずほ銀行ならば、平日夕方の6時(18時)までなら、ATM手数料は無料です。
しかし、それ以降の時間帯であったり、コンビニATMを利用するにあたっては、手数料が発生してしまいます。
次の手があります。
・自分が口座を持つ銀行の優良顧客割引を活用する。
たとえば、みずほ銀行ならば、「みずほマイレージクラブ」に加入し、そのうえで口座残高を毎月10万円以上を維持する。すると、ATM時間外手数料やATM利用料が無料になります。もっとも、コンビニATMの利用回数には制限がありますが。
以上、みずほ銀行の場合を取り上げました。
当然ですが、ほかの銀行や、ネット銀行など、ルールは違うと思うので、それぞれ自分が使っている銀行について調べてみるべきでしょうね。
こんなにも金利が低いのですから、ATMの使い方を工夫して、無駄な手数料を払わぬよう、自衛するしかないのでしょうね。
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