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2018年3月24日 (土)

英語が4技能試験になっても話せる人が増えないと思える理由

世の中、話題にことかかないジャンルがあります。その中のひとつに、日本で教育を受けた人が英語を話せない問題があります。

昨今は大学入試でも英語は4技能、すなわち、リーディング、リスニング、ライティング、そしてスピーキングについて試験を行おう、という流れになりつつあり、いかにスピーキングを強化せねばならないか、という点に注目が集まっているように思われます。

一方で、英会話ができない、と悩んでいる人たちがたくさんいますし、おそらくですが、今後もそれら英会話ができないと悩む人たちは減らないでしょう。下手をすると、4技能を強化するよう頑張っても英会話が出来るようにならない、なんていう人たちも出てきそうです。

なぜでしょう? 大きな理由は3つあります。
最大の理由は、英会話が出来なくても日本国内においては困らないから。まずはこれでしょう。
次に、英会話は4技能の総合であり、さらなる訓練が必要だ、という点。
最後に、自分が使えるようになりたい英語と、自分が実際に使える英語のギャップに耐えられない、という点。

第二言語習得理論について、もう少し解説します。

上記のツイートをもう少し詳しく書くと次のようになります。

(1)まず、英文法をしっかり使えるようになるまで覚えます。

(2)インプット学習を行います。具体的には、単語、慣用表現、短文、ショートコメント、ダイヤログなど英文パターンを可能な限り覚えます。これにはリスニングとリーディングが重要です。

(3)アウトプット学習、アウトプット訓練を行います。上記までで文法と英文パターンを覚えましたので、それらを即興で思い出したり、組み合わせて短文などを作ったりします。これにはライティングとスピーキングが重要です。

(4)英会話の訓練を行います。口から出てくるようになった英文を実際に使います。カンバセーション、トーク、コミュニケーションです。

(5)上記4段階を1周したら、自分にとって改めて何が足りないのかを、自分が目指そうとしている英語能力を考慮しつつレビューします。

(6)レビューに従って、必要なところまで戻って、以降、繰り返します。

詳しくは、「第二言語習得」などのキーワードで書籍に当たってみてほしいです。私自身は、下記の書籍を紹介されました。

さて、理論はわかったとしても、おそらく、多くの人が英語ができるようになることはないでしょう。

最大の理由なんといっても、日本国内にいる限り、日本語でことが足りるから、という点です。

日本で暮らす限り、日本語で文章を読み、日本語でニュースを聞き、日本語で会話するので十分だからです。

海外からの観光客の人数が増えている、という報道もあり、今後は英語を使わねばならない場面も増えるかもしれませんが、「あなた」が率先して使う必要はない、隣の人が英語を使えれば任せたい、くらいに思うかもしれません。

次に、英語の勉強は4技能重視で強化されても、英会話ができるようになるためにはさらに英会話の訓練が必要だ、という点です。

リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングは、すべて机上の勉強でできます。しかし、実際に外国人との対話は、簡単に機会を作ることができません。

先ほど海外からの観光客の話を前振りしましたが、そのような機会を積極的にとらえて英語を使うようにする、くらいの気持ちがないと、英会話をする機会は得られません。

ネットが世界中につながり、生の英語の教材、音声、テキストが無料でいくらでも手に入るため、4技能を訓練する材料には事欠きません。しかし、英会話の訓練だけは、無料では手に入りません。これはお金を払って環境を作るしかありません。

最後の理由。それは、英語ができる、のハードルが高すぎるのです。

ほとんどの人が、英語ができる、の理想像が高すぎるように思います。それに対して、実際に口にする英語が拙すぎる。

だから、理想と現実のギャップから、自分は英語ができない、と思い込んでしまう。

この、理想と現実のギャップは、徐々に埋めていくしかありません。そのためには、上記に掲げた第二言語習得の6ステップを使って、日常的に英語の学習を続けるしかないでしょう。

私も、英語を学ぶのは大切だよな、と思い、TOEIC Bridgeの受験を始めたのが2010年。以来ずっと何かしら英語の勉強を続けています。やっと、英語勉強法の型ができて、実績を積み上げられるようになってきたようにも思います。

そして、自分の英語の理想像を上げすぎず、あくまで目の前の緊急時に対処できる程度に英語を話せるようにする、そんな気持ちで、引き続き英語を頑張ってみようと思います。

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