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2020年6月15日 (月)

レポートの参考文献として使っていい書籍の探し方

以前に、レポート1本目を書ききるにあたっての心構えみたいなことを書きました。

当ブログ:レポート1本目の落とし穴をクリアする方法

レポートの書き方を知らなければ、レポートは書けないので、レポートの書き方から学ぶべきですよね、という内容のつもりでした。

また、記事の中で、利用するべき参考書籍についても簡単に触れましたが、ここについては、もっと突っ込んだ細かい話を書いてもいいかなと思いました。

今回は、参考書籍に関して私が理解していることについてまとめてみたいと思います。

レポートや論文を書くにあたっては、先人の研究を参照することは避けて通れません。

自分がいま、まとめようとしていることに関して、まずはどのような議論があって、それに対して自分はどう考えるのかを自分の言葉で書いていく。レポートとは、極限に突き詰めればこの繰り返しです。

そのさいに、参考文献としてどのような本を選ぶべきなのか、レポートを書きなれていない人にはわかりにくいかもしれません。

まず、参考書籍として何を選ぶべきか。先ほど紹介したリンク先では、次のように書いておきました。

そして、どのような本を探すべきなのか、優先すべきは以下のような書籍です。

・レポート課題もしくは履修要綱で読むように指示された書籍
・科目名、教科書名で検索したときに出てくる書籍
・教科書の著者名で検索したときに出てくる書籍
・一般向け入門書
・概説書
・研究書
・歴史科目の場合は史料

上記について詳しく述べる前に、私の理解としては、まず、書籍には、一般書と学術書の2種に大きく分けられます。

一般書とは、基本的にはエッセイ、コラムなど気軽に読める内容のものです。学術書とは、論文の作法に則って注、引用、参考文献、索引などが組み込まれたものです。

そして、一般書は基本的には大学レポートの参考書籍にはなじまないのですが、例外的に使えるものもあります。それは、大学教授が一般向けに平易な言葉で書いたものです。これを一般向け入門書とします。入門にはいいのですが、さらに深めていくには書籍のテーマや著者名を使って検索し、学術書に進んでいく必要があります。

以上をふまえたうえで、学術書の話に進みます。概説書、研究書、史料はみな、学術書です。

概説書とは、一定の学問ジャンルのあらゆる内容が網羅されたものです。哲学書ならばプラトンやアリストテレスからハイデガーまで、という具合にそのジャンルで外せない人たちを薄く広く扱ったようなものです。タイトルには、入門、概説、概論などの言葉が入ってます。

研究書とは、一定の学問ジャンルの、さらに細かいジャンル、問題とする事象、人物に焦点を絞り、それだけで1冊を論じている本です。概説書が引用元、参照元として使っているような本です。

上記では抜けてましたが、ほかにも原著が重要です。哲学ならば、プラトンが書いたとされる文書そのもののことです。「ソクラテスの弁明」などのことです。大学のレポートレベルなら、翻訳書でOKです。

歴史科目における史料は、要するに原著です。私がキリシタン史のレポートを書いたときには、フランシスコ・ザビエルの書簡を翻訳しまとめたものを使ったりしました。

原著、史料には、たいていは大学教授の解説や注がセットになっており、これらの解説部分も使うことが可能です。

以上のように、学術書にもいろいろな種類があります。では、それらをどのように使うべきでしょうか。

レポートの課題が出たとします。まずは教科書を当たりますが、わかりにくければ入門書から読むべきです。入門書で大枠を摑んだら、概説書を探しに行きます。概説書で重要な部分を見つけて、それが研究書や原著からの引用であったなら、その研究書や原著を実際に確認してみます。もし納得がいったなら、レポートで使うべき部分は、研究書や原著のその部分です。

よって、1本のレポートを書きあげるには、上記の段取りを踏んでいけば、教科書を含めて最低でも3冊の参考書籍が必要になります。もちろん、入門書レベルの内容は全部頭に入っているという場合には、その最初の1冊は省けるかもしれません。それでも、概説書、研究書を探しにいって、より理解を深めてレポートに取り組むことが重要なのかな、と思います。

レポートを書くにあたっては、以上のように書籍を探すので十分でしょう。レポート課題で特に指定された本が必要な場合もありますが、それがどうしても入手できない場合は、その代わりの本を見つけられるようになることも、大学での学びとして重要かもしれない、とも思います。

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