ただいま、衆議院の議員選挙のまっただ中です。いわゆる政治資金不記載問題により、与党、特に自民党に逆風が吹いてます。
政治資金不記載問題の逆風下でも、「単独過半数割れ」程度の敗北だったらあまり問題ないんですよね。むしろ不記載議員がんがん落ちてくれて膿を出してくれる方が本望。ただ、その受け皿が立憲なのはちょっと残念。公明か国民か維新が伸びるべき。
逆風が吹いてはいるものの、相変わらず野党が少数分割されており、結局のところ与野党逆転するほどの結果にはならない印象です。いまのところですが、残り約1週間でどうなることか少々心配ではあります。
政治資金に不記載があったことに関しては、これは確かにダメでしょう。
なにせ、一般の人々は給与所得ならばごまかす余地なく所得税や社会保障を支払わなければならず、事業者ならばインボイスなどを適用して厳格な帳簿付けを必要とされてます。あらゆることを細かく正確に記録しなくてはいけないのに、パーティー券収入が不記載であったみないな事案は決して許されません。
しかも、それが組織的な疑いがあるとか、金額がとてつもないとか、もってのほかなのです。
どんなに仕事ができる優秀な人であっても、お金の管理がルーズだというのは、ダメなのではないかと思ってます。
ですから、今回、政治資金の不記載で処分を受けた人の多くが支持を失い、落選してしまうのは仕方ないかなと思っています。
ここから、最悪のシナリオを述べてみます。
そうは言っても、地元の人々はそうは思っていない可能性があります。優秀な人だからこそ「たかが不記載で」落選させてはならない、みたいなことを考えている人たちもいるのでしょう。
そして、自民党の公認を外れて、無所属扱いで、当然比例名簿にも掲載されないのに、当選できる人たちはいるでしょう。
そして、不記載議員はそもそも元々はその多くが特定の派閥にいた人たちで、その人たちは石破氏に、今回の選挙で議席を減らした責任をどうするのか追及するでしょう。
本当は、あなたたち不記載議員のせいで、そちらにノーを突きつけたのが理由なんですけどね。
ですが、党として責任を取らざるを得ない敗北となった場合、石破氏が退陣なんてこともあり得ます。
その時に自民党総裁になるのは、生き残った不記載議員の支持の高い人になってしまう。結果、その後の政治資金改革、政治改革はうやむやになる。
どうなんでしょうね?
かといって、今の野党、特に立憲民主党が大躍進して、一気に与野党逆転による政権交代が起こるほどなのか、というとそうでもないと思ってます。
石破首相として一番都合がいいのは、自身が辞める必要がない程度に自民党が負ける、とにかく不記載議員を中心に落ちてもらい、そのほかは何とか議席を維持する。その目標が、自民党としては低めの単独過半数維持、なのではないかなと思います。
これが、自民党として大幅に過半数を割れて、公明党と合わせてやっと過半数に到達する、みたいな状況ですと、選挙終了後に改めて自民党内政局が起こってしまうのではないか、と感じてます。それだけは避けてほしいです。